冷食協調査:昨年の冷凍食品国内生産数量は2.9%増159万6千トン、2017年に次ぐ史上2位
一般社団法人日本冷凍食品協会(会長 大櫛顕也)がこのほど公表した、令和3年(2021年1月~12月)の冷凍食品の生産・消費調査結果(速報、会員企業365社・432工場)によると、同年の国内生産量は159万6213トンで、前年比2.9%増、生産金額(工場出荷額)も7371億円で同5.2%増と前年を上回りました。
【資料:(一社)日本冷凍食品協会 以下同様】
同年の生産量は、過去最高値160万トンを超えた2017年に次ぐ史上第2位の生産量です。
業務用・家庭用別国内生産数量
業務用・家庭用別生産金額(工場出荷額)
家庭用、業務用別に見ると、家庭用は引き続いて好調、過去最高値を更新しています。業務用も大幅に減少した前年から、少し回復しました。前年は生産金額で調査史上初めて家庭用が業務用を上回りましたが、今回は、数量でも初めて家庭用が業務用を上回りました。
品目別(小分類)生産量では、1位うどん、2位コロッケ、3位炒飯となり3年連続同順位です。生産数量で特に、パン・パン生地、ギョウザ、カツなどが大きく増加しました。
調理冷凍食品の2021年輸入量(会員38社調査)は、23万6124トン(前年比92.6%)、金額は1543億9千万円(同98.4%)でした。
冷食協では、国内生産量、冷凍椰子輸入量(財務省通関統計)、調理冷凍食品輸入量を合計して国内消費量としていますが、昨年の冷凍食品国内消費量は、290万4746トン(前年比102.3%)。国民1人当たり消費量は、23.1kg(前年22.6kg)となりました。