冷食じゃないけど冷凍王子西川剛史さん監修 天然こんにゃくスポンジ『つるりんころりん』♪
冷凍王子こと冷凍生活アドバイザー、西川剛史さんが監修した冷凍ごはんおにぎり、、、ではなく、天然こんにゃくスポンジ『つるりんころりん』をご紹介します。
こんにゃく発祥の地、茨城県久慈郡大子町に本社がある、こんにゃくメーカー、袋田食品のグループ企業、㈱TEE-FACTORY(高村和成社長)が企画・発売した商品です。こんにゃくスポンジと聞いて、あ、あれね♪とおっしゃる方は美容通。
こんにゃくスポンジのはじまりは、食品の「凍みこんにゃく」です。食べるだけじゃなく、昔から産地の奥様方に“お肌に良い”と知られていたものなのです。とその前に、「凍みこんにゃく」って何?という方も多いですよね。
これが「凍みこんにゃく」の製造風景。薄いこんにゃくを寒風の中に置いたり天日にさらしたりして、手間暇かけてカラカラ・カチカチの保存食品に仕上げます。寒い時期に作るんですね。するとこんにゃくから水分がなくなって、硬めのスポンジのような状態になります。「凍み豆腐(凍豆腐、高野豆腐)」と同じ発想の保存食です。
袋田食品も「凍みこんにゃく」を製造しています。そして、洗顔用に愛用している方の話から、高村社長は、品質の良い、肌ケア専門のこんにゃくスポンジを美肌志向の方々に提供したら喜ばれるのではないか、と思いついたのでした。
冷凍装置を使ってうまく作れないかなぁと考えていたところ、西川剛史さん(冷凍食品総合コンサルティングの株式会社えだまめ執行役員)を知り相談、ものづくりの補助金申請、凍結機の選定から凍結方法の工夫、ブランディングまでのサポートを受けて完成しました。
新設した凍結機の前で、高村社長㊧と西川さん㊨です。「急速凍結ではなくむしろ緩慢凍結によって、温度を安定させてきれいに凍結。そして解凍、凍結、解凍と繰り返し、最後に乾燥機に入れてきれいなスポンジ状態をつくることができました」と西川さん。急速凍結で品質を良くしようと考える食品とは真逆の発想での開発が、新鮮な体験だったとか。
試行錯誤を経て2020年3月に完成。「最初は丸い形でした」と高村社長。もう少し肌や手になじむような形はないかなぁと考えていたところ、「兄が三角がいいんじゃないか?というので、おにぎり型を検討しました。そして、角の丸みも厚みも大きさもぴったりの普通のおにぎりケースを見つけて完成しました」
2020年5月29日の「こんにゃくの日」に新発売。1個990円です。原料は純植物性こんにゃく精粉。
なので、
ヴィーガン認証(NPO法人日本ヴィーガン協会)も取得できました。
ものは試し、さっそく使ってみました。よーく水を含ませて、クルクル顔をマッサージするように洗顔。少しぬるぬるした感触が肌に残りますので、ぬるま湯で流し、タオルで拭くと、あら不思議なしっとり感。ひざやひじにも、と書いてあるので、ついでにくるくるしてみました。すると、数日後、やけにひざがつるつるてかてか。もちろんほっぺたあたりも良い感じ。肌にダメージを与えず、角質を徐々に落としてくれているようです。
保存方法は水につけたり、乾燥させたり、冷凍させておいたり。食物繊維でできているスポンジなので、使い続けていくと少しずつ溶けて減ってきて、ボロボロな感じになってきますが、最後まで使えそうです。
「不純物は取り除いて、防腐剤も不使用。人によって肌の質は違うと思いますが、敏感肌の方にもお使いいただけます」(高村社長)とのこと。理由は不明ながら、長年の凍みこんにゃく産地のご婦人方に伝わる生の声が『肌に良い』証明のようです。