2018年も輸入量二桁増、オランダ「風車豚」は愛される食材
オランダ産ポーク「風車豚」を使用したローストポークセット。2018年末、パレスホテル大宮の毛塚智之総料理長企画のお持ち帰りデリカ・ギフトです。オランダからの日本向けフローズンポークの輸入は、既に25年を超える実績がありますが、オランダ農業振興会東京事務所が設置されて、日本向けのブランド「風車豚」を設定した本格輸入が始まって5年ほど。そして、テーブルミートとして使い勝手の良い価値ある食材だと、有名ホテルシェフの間で注目されるようになってきました。北米等に比べまだまだ輸入規模は小さいのですが、近年は年々二桁増を続けて躍進中です。
シェフに愛される食材になったのは、内閣府認定公益社団法人全日本司厨士協会(AJCA)主催、オランダ農業振興会協賛によって、「AJCA 日蘭友好 オランダポーク料理コンテスト」が毎年開催され(2018年で第5回)、ヤングシェフが腕を競う場として定着してきたこと。また、ホテル・レストランシェフを対象にAJCAがオランダポークセミナーの開催を続けてきたことが背景にあります。
また、2019年の日EUのEPA発効に向けて、オランダのポーク産業関係者に日本向け輸出が注目されていることも一要因です。
11月には、都内・芝公園のオランダ王国大使館で「EU/オランダの安全で高品質な豚肉セミナー」が開催され、オランダ食肉協議会のフランス・ファン・ドンゲン国際事務局長がオランダポークの安全性と品質保証について講演しました。
米国に次ぐ世界第二位の食品輸出国であるオランダ。オランダ産豚肉は、世界で毎日1億人の人に消費され、豚肉輸出金額は24億ユーロ。EU域外には10億ユーロが輸出されていて、日本市場は将来に向けて有望視されています。
同セミナーでは、既に実績のあるビオンフードグループからコマーシャルディレクター、エリック・ディ・ヨン氏はじめ、日本向けの豚肉輸出に意欲的な7社がそれぞれ企業プレゼンテーションを行い、その品質、信頼性を訴えました。
VION Food Group(ビオンフードグループ)エリック ディ ヨン氏
コンパソ者社
Gosschalk(ホスハルク)社
Pali Group(パリ・グループ)
Van Rooi Meat(ファン ローイ・ミート)社
Wellink(ウェリンク)社
Westfort Meat Products(ウエストフォート・ミート・プロダクツ)社
モデレーターは、オランダ王国大使館 エバートヤン・クライエンブリンク農務参事官でした。
アルト・ヤコビ駐日オランダ王国大使㊧主催レセプション。生産履歴、透明性、動物福祉などを重視した、EU TRUSTED PORKのロゴは、今後、オランダ風車豚ロゴと共に目にする機会が多くなりそうです。