「上海小南国」の中国外食大手が日本食材活用で日本アクセスと業務提携へ
日本アクセス恒例の大食品展示会、秋季フードコンベンション2017(7月19日、20日、さいたまスーパーアリーナ)の初日、記者会見終了後、中国外食企業との業務提携の発表、同意向書署名式が開かれました。提携相手先は、「上海小南国」で有名な大手外食、国際天食集団(レストラン、デザート、カフェなど433店展開)と、同社系列の食品調達会社で、業務用食品取引のオンラインマッチングサイトも運営するJMUです。具体的な計画は約半年後にまとめるスケジュールですが、日本アクセスとしては、約56兆円といわれる中国外食マーケットへのチャレンジとなります。
正式な業務提携に向けて検討を進めていくのは、①日本食品輸出取引における協業②業務用食品共同開発における協業③食材サプライチェーンの構築における協業④中国市場における外食コールドチェーン構築における協業の4項目です。「日本と中国の食文化の架け橋になれるよう3社の取り組みを進める」(日本アクセス佐々木社長)とのこと。
今回、国際天食集団から日本アクセスへの働きかけが発端とか。同社は一時、東京・銀座に店を出した経験もあり、おそらく、日本で外食を経験した富裕層の旅行経験者を対象に、日本食材で運営する日本レストランに焦点が絞られそうです。日本政府は農水産物の対外輸出拡大に力を注ぎ、日本の一次産業の新たな発展の道筋と期待していますが、日本の大手流通が直接中国外食企業と業務提携することは、一次産品のみならず、広く加工食品も対象となりそうです。もちろん、冷凍食品も、、、日本の工場、日本企業がかかわるアジアの工場からもと、さまざまな想像が働きますが、まずは半年後の本格始動に注目です。
【写真は、右から日本アクセス佐々木社長、国際天食集団王社長、JMU朱社長】
日本アクセスニュースリリース 中国外食市場における「業務提携に関する意向書」の締結