たんぱく質をONする健康ブランド：ニチレイフーズ「everyONe meal（エブリオンミール）」シリーズ新発売

ニチレイフーズが9月から、スーパーの一部店頭で展開する新ブランド「everyONe meal（エブリオンミール）」9品を揃えた売場イメージです。

いま、日本人に不足している栄養素、たんぱく質がおいしく取れる冷凍食品として、あえてニチレイのブランドは前面に印刷せず、たんぱく質を『ON』するシリーズとして訴えるパッケージです。

「ミルク仕立ての具だくさんチーズリゾット」は1食入り（260g）でたんぱく質が26g摂れます。100ｇ当たりにすると10.1ｇと高たんぱく。蒸し鶏、ひよこ豆が入ったミルクベースのスープリゾットです。
厚生省/厚生労働省1947年～1993年「国民栄養の状況」、1994年～2002年「国民栄養調査：、2003年～「国民健康・栄養調査」からたんぱく質摂取量平均値の年次推移を追ったグラフです（ニチレイフーズ作成）。これは深刻な状況。

7月11日に、東京・赤坂のＡＮＡインターコンチネンタルホテル東京で開催された発表会の開会にあたり、挨拶に立ったニチレイフーズ松尾哲哉取締役専務執行役員　ライン＆マーケティング戦略部長。「覚悟と執念をもって取り組む新ブランド商品を発表するために（いつもの本社ビルではなく）この会場を設定しました」「今回新設した『ライン＆マーケティング戦力部』は、カテゴリー、商品の戦略・立案を国内4事業部に横断的に展開して、スピード感をもって対応する組織です」と語りました。

つまり、新戦略の第一弾が、エブリオンミール。

健康コンセプト新ブランド「エブリオンミール」を発表した、宮川浩幸常務執行役員広域事業部長兼ライン＆マーケティング戦略部付部長です。
新ブランドは、同社が2024年に掲げた新・ブランドステートメント、「おいしさと健康を、わかち会える世界へ。 Food Joy Equity」に即して、冷凍の力でおいしさと健康をわかちあえる世界を実現していくことを具体的な商品にしたのですね。

新ブランドに「ＯＮ」が強調されているのは、健康のために何かを減らす（ＯＦＦ）のではなく、たんぱく質、乳酸菌、ビタミン、食物繊維など、積極的に摂取することで病気にならず健康寿命を延ばすという「ＯＮの価値」に関心が高まっているから。「生活者の健康意識は、摂取による健康増進、ＯＮの価値へ傾いていく」（宮川常務）との分析から、おいしくたんぱく質が摂取できる新ブランド商品によって、「生活者の健康な時間を延ばし、元気で活動的に生きることに、冷凍食品を通じて貢献する」わけです。

新ブランドはリゾット、グラタン、おにぎり、ささみと野菜のミックス、チーズドッグなど9品ですが、既に6月からＥＣでは「たんぱく質ＯＮ　糖質ＯＦＦ」の炒飯、ドライカレー、ボロネーゼパスタの3品を発売済み（テスト導入）です。

同3品は、粉末たんぱくをしようして米粒状・麺状に加工する素材成型技術を採用しています。つまり通常の米や麺の一部を置き換えて、高タンパク・糖質オフを実現しています。

前述の「ミルク仕立ての具だくさんスープリゾット」以外の9月発売品は以下の通りです。



いずれも、素材の味わいを活かし、たんぱく質摂取の原料を厳選して、配合コントロール技術により、おいしく仕上げているのが特長です。たんぱく質に限らず、今後は積極的にＯＮしたい栄養素を含んだ商品開発が進みそうです。