冷凍パスタはこう盛り付ける！！日清食品冷凍で学んだ「技」とパスタ＆和風めん新商品
日清食品冷凍の2024年春夏冷凍食品新商品特集第二弾です。前週の『冷凍 日清まぜ麺亭』に続いて、冷凍パスタ新商品、冷凍和風めん新商品をご紹介します！
まずは、日清食品冷凍が誇る、冷凍生パスタカテゴリー売上No.1！『冷凍 日清もちっと生パスタ』シリーズ。今春夏新商品は、「冷凍 日清もちっと生パスタ 旨辛ペペロンチーノ」です。
◆冷凍生パスタNo.1『もちっと生パスタ』新メニューは“トマペペ”
もちっとした食感の平打ちパスタ（タリアテッレ）。ソースはアンチョビなど魚介の濃厚な旨み、ガーリックの香り、唐辛子の辛みをきかせています。具材は、トマト、プロッコリー、赤唐辛子、パセリ。ペペロンチーノは生パスタにも合う！と納得できる新メニューです。
そして、ロングセラーの人気ブランド『冷凍 日清スパ王プレミアム』シリーズは、この春、新商品の「冷凍 日清スパ王プレミアム マルゲリータ風」を加えて13品。パッケージの刷新をはじめ全面リニューアルして新発売しました。
全面刷新のポイントは、“厳選イタリア産スパゲティ”使用というこだわりを分かりやすくパッケージで打ち出したことです。
右上、イタリア国旗をモチーフにしたワンポイントデザインです。また盛り付け写真も上質感にこだわって刷新しました。
ところで、新商品から話題が逸れますが、パッケージ写真さながらに、試食用に出てくるパスタのすばらしい盛り付けに思わずため息。
「こんなにうまくできないんですよ～ どうしたらこんなに美味しそうに、、、」とつぶやいたら、「これはコツがあるんです。袋の中で混ぜるんです」とパスタ担当の堀部浩稔プロダクトマネージャー。
「えっ？」ということで、『スパ王』ブランドの限定バージョンの２品、『冷凍 日清スパ王ご褒美パスタ 明太カルボナーラ」と「冷凍 日清スパ王ご褒美パスタ 完熟トマトソース」の紹介と共に、実演で教えていただきました。
必見、です。
内袋をお皿に乗せて、表示通りにレンジでチンするのは通常どおりです。
袋を縦にして、、、
トングもしくはお箸で混ぜます。
パスタにソースがよくからむまで混ぜて、、、
パスタから盛り付けます。ここはトングを使うと簡単ですね。
1、2、
3回くらいに分けて、高さを出していきます。
袋に残った少量のパスタと具材とソース！！
載せます！！
「おお！」と思わず声が出ました。少し飛び散ったソースをササッと拭いたら出来上がり。
お見事！
この高さが出てこそパスタメニューなのですね。お家でレストラン気分♪
明太カルボナーラもこの通り。ベーコンの厚さと具材感がよく分かり、見た目も美味しく、食べてさらに満足。
同2品は、量も少し多め。具材ゴロゴロ、ソースもリッチな逸品です。まさに文字通りの“ご褒美パスタ”でした。
◆堀部プロダクトマネージャー 「生パスタでトマペペにチャレンジ」
少し横にそれましたが、この盛り付け方法は今回の大収穫。ひと手間で美味しさも気分もアップしますね。頑張って盛り付け技を磨きたいと思います。
ということで本題に戻り、今シーズンのパスタメニューについて、堀部プロダクトマネージャーにうかがいました。
ー『もちっと生パスタ』新メニューは驚きました。
堀部プロダクトマネージャー（以下PM） 春夏向けに、彩りよく、ガーリックと唐辛子の“旨辛”を意識しました。いわゆるトマペペのメニューは、乾麺スパゲティが王道ですが、あえて『もちっと生パスタ』で。平打ち生パスタ、トマト、オイリーでガーリックの効いた旨辛ペペロンチーノというチャレンジメニューにしました。コク感を出すためにあさりエキスも使用しています。トマトの酸味に濃厚なソースがうまくマッチしました。
ー『スパ王プレミアム』全面リニューアルの反響はいかがですか？
堀部PM 1年前に価格改定を行いましたが、商品価値を上げながらコストを抑えるという努力もしました。今回はパッケージをリニューアルして、ソースの見直しを行いました。コストダウン努力も当然ですが、比較試食などを通じて「厳選イタリア産スパゲティ」という価値、美味しさを販売店にはご理解いただけたと思います。
「ナポリタン」と「牛挽肉のボロネーゼ」で、アレルギー物質「卵・乳成分」を含む原料を使用していないのも評価をいただいています。
―アレルギーについて切実な悩みを持っている方々に響きますね。さて、昨年から今年にかけて、「トレー入り」がトレンドですが、貴社はかねてより対極の立場を取っています。
堀部PM トレーを付ければコストは上がります。味わいに関わること以外のコストアップは避けたいですね。包材が増えれば環境問題にも関連してきます。価値を上げてコストは抑える。重視したいのは、値頃感のある販売価格です。
―確かに、先ほど教えていただいた盛り付け方などはトレー入りではあまり考えないことですね。美味しいこと、見た目よく盛り付けることに大きな価値があると実感できました。ありがとうございました。
◆だしが旨い贅沢うどん 「冷凍 日清のどん兵衛 あさりうどん」
2024年春夏の和風めんは、この贅沢感のあるビジュアルの逸品、「冷凍 日清のどん兵衛 あさりうどん」です。
プリッとした食感の“大粒あさり”を使用し（1食に6～7個入）、わかめ、ネギもトッピング。うどんはふんわりとしたやさしい食感。つゆには、香り豊かなあさりだしをベースにハマグリとホタテの旨みを加えていて、深みがあり、かつ優しい味わいです。貝のだし特有の白濁感のあるつゆが特長です。春を感じるうどんメニューですね。
昨年発売の「冷凍 日清のどん兵衛 肉ごぼう天うどん」は、福岡のご当地うどんの特長を忠実に再現していてびっくりしましたが、この「あさりうどん」も贅沢具材と深い味わいに驚きました。
和風めんの担当になって1年、今宮亮プロダクトマネージャーのクリーンヒットが続きます。開発背景をうかがいました。
ー大粒のあさりがたっぷり。驚きや楽しさが感じられる「あさりうどん」です。
今宮プロダクトマネージャー（以下PM） ありがとうございます。約1年前、うどんチェーンに入って「あさりうどん」を初めて食べて、「これを開発したい」と思ったのがきっかけでした。
玉うどんが昨今よく売れていますが、では、個食の具付きうどんメニューにはどんなニーズがあるのかというと、家庭でつくりにくいものが良いだろうと考えたわけです。昨年は「肉ごぼう天うどん」、それに続くラインナップとして、春の「あさりうどん」が完成しました。
―なるほど。天ぷらを揚げる、あさりの砂抜きをしてだしを取るなど、家庭ではできれば敬遠したい、手間のかかるメニューですね。
今宮PM メニュー名で「食べてみたい！」とテンションが上がるうどんだと思います。あさりに殻は付いていませんが、かなり専門店の人気メニューの味わいに近づけたと思います。「ジェネリック〇〇」といったSNS投稿が期待できそうです。
―ターゲットとしたメニューの再現性の高さに驚きます。和風めん担当2年目ですが、ご感想、今後の取り組みを聞かせてください。
今宮PM 胃に穴が開きそう（笑）ながらも楽しいです。和風めんは買い回りが少ないんです。パスタやラーメンに比べると、あれもこれもと買っていただけるファンがまだ少ない。弊社が持っているカレー商品のラインナップや『具多』ブランドの品揃えなどを充実して提案していきたいと思います。
―思わず買いたくなるメニュー、今後も期待しています。ありがとうございました。
さて、インタビュー取材の最後に、同席していただいた石川和之マーケティング部長と一緒に4人のショットをお願いしました。
（左から）堀部PM、今宮PM、石川部長、三島PMです。1人ずつのインタビュー中もいろいろとやりとり、発言が出てきて、このフリーな雰囲気が社風で、新発想につながっていくのかなと改めて感じました。
春新商品発表会での石川部長のマーケット分析は、物価上昇を背景とした買い上げ点数減でした。同社が得意としてきた、買いやすい価格の提供とユニークな提案商品、コマーシャルによる販促を武器に、今期は需要獲得の戦略が進んでいます。
石川部長に、最後まとめていただけますか？とお願いしたところ、にこにこしながら「自由にやらせてます」でした。自由ですか？ PM諸氏から「自由にやってます」と声が返ってきました。
