日本ハム、代替たんぱく質全国意識調査結果発表 認知度は50%程度 「美味しい」ことに期待
日本ハムはこのほど、「代替たんぱく質に関する全国意識調査」を実施(同社ライフスタイル研究室によるインターネット調査、有効回答数:全国20歳以上の男女6,424名)してその結果を公表しました。11月29日、「いい肉の日」に会わせた調査、とのこと。肉について調査するのではなく、代替肉について、というところに時代の変化を感じますね。
公表された資料によると、認知度は50%程度かそれ以下くらい。直近1年間で食べたことがあるか(培養肉を除く)を聞いたところ、約50%が「食べていない」としました。
「知っている」と回答した人のうち、「食べたい」あるいは「やや食べてみたい」と答えたのは、プラントベースフードでは57.1%、微生物(麹など)では64.3%、藻類では69.4%、細胞性食品(培養肉)では45.3%。また、それぞれの代替たんぱく質に期待する点は、いずれも「美味しい」ことが上位に入っています。また、藻類以外には「安全性が高い」ことが期待されています。
一方、心配な点については、共通して「美味しくない」「価格が高い」「食感が悪い」が上位でした。ならば、美味しく、相応の価格で、安全性が高い代替たんぱく質は、お肉に代って今後食卓に受け入れられるのでは?という予想もできそうです。
【代替たんぱく質についての解説】※日本ハム発表資料より
・プラントベースフード:主に大豆、小麦など植物由来原料を使い、肉や魚の食感や味を再現したものです。「大豆ミート」、「プラントベースミート」、「疑似肉」などがあります。
・微生物(麹など):たんぱく質や食物繊維などを豊富に含むものがあり、温度などが調整された環境で生産されるため、安定的な生産が可能と言われています。麹など、さまざまな微生物を食材として利用する取り組みが進められています。
・藻類:CO₂を吸収して生育するため、カーボンニュートラルに向けた取り組みにつながります。たんぱく質や食物繊維などを豊富に含むものがあり、食品としての活用が検討されています。
・細胞性食品(培養肉):ウシなどの動物から取り出した少量の細胞を人工的に培養して、従来の肉と同様のものを生産しようとするものです。