第6回“日本の食品”輸出EXPO 円安が追い風~和牛、和菓子、ピザ、パン、コロッケ、味噌汁も
RX Japan㈱主催「第6回“日本の食品”輸出EXPO」(共催:JETRO、協力:農林水産省)が、6月22日から24日まで、東京ビッグサイトで開催されました。海外からの渡航制限緩和に伴って海外特別招待バイヤーをはじめ、多数の商談客が来日、会場は外国語であふれていました。かつては東京中に外国語が溢れていたのに、久しぶりですねこんな雰囲気は。
日本の食品輸出の花形は和牛、銘柄牛。タブレットを持った黄色い腕章のスタッフが多数会場を回っていました。リアルタイムで海外のバイヤーにつながり、会場の展示品を解説したり、商談をつないだりと忙しそうでした。
日本ハムの輸出用「シャウエッセン」、アレルギー対応食「みんなの食卓」。輸出向けパッケージデザインが、なんとなくスタイリッシュに感じます。
冷凍食品を中心に会場をリポートします。
日本のコロッケ製品で海外進出を図る、味のちぬや。連続出展しているとのこと。確かに海外に行くとパン粉付けフライ製品は日本ほど品数が豊かではなく、コロッケは間違いなくジャパン・フードです。
Pasco(敷島製パン)㊨、デルソーレ㊧。え?パンが日本の食品?ですよね。東南アジア地域では、まだまだ製粉、製パン技術の進化はこれから。日本ブランドのパン類は品質の良いパンと認識されていて大人気なのです。
パン、ピザ、ナン、「最近は、メニューバリエーションが広がる薄いトルティーヤの人気が上昇中」(デルソーレ)だそうです。
魚介も重要な戦略商品。特に「北海道」がブランド化しているようですが、
一番人気は「帆立」。これはホクレンのブースです。
広島の牡蠣、
日本海のズワイガニも。
冷凍調理食品としての輸出も可能です。
余談ですが、先日、輸出実績を急上昇させてきた西山製麺の西山隆司社長のレクチャーを聴いてきたばかり。製品名に「漢字、ひらがな、カタカナを混ぜると日本製と認識してくれる」そうです。また、海外輸出をしたいと思ったら迷わず「JETROの無償指導」とか。
カニカマ(練り製品)、和菓子など会場を歩いていると、日本が誇る食文化を再認識します。
お好み焼にも人だかり。ブレイクの兆しありです。
日本の誇る発酵調味料、味噌も忘れてはいけませんね。大先輩の醤油に続け!です。
昨年秋に創業して今回初出展という冷凍お味噌汁のベンチャー、株式会社MISOVATION(東京都中央区八重洲、斉藤悠斗社長)も、「心を満たす完全食のお味噌汁」と興味深いプレゼンテーションをしていました。斉藤社長自身が栄養士であり、クラウドファンディングによって昨年創業したとか。
15種類の具材を急速凍結、150ccの水を加えてレンジ(もしくは鍋)で加熱すると、1食に必要な栄養素をクリアできるお味噌汁になる、という商品です。
だしの深みがあり薄味で具材ゴロゴロ。試食した人から「美味しいね」との声。素材の良さを生かすことができる味噌汁。日本だけではなく海外にも輸出できる。冷凍だからこそ可能な開発商品です。
会場初日のVTRが主催者サイトで公開されています。
“日本の食品”輸出EXPO サイト