冷凍食品News

「大阪王将 羽根つき餃子」シリーズが10年で678%伸長、目標は中華カテゴリー市場ナンバーワンへ



イートアンドホールディングスは4月11日、2025年2月期決算説明記者会見を東品川の東京ヘッドオフィスで開催、仲田浩康社長が概要説明、今年度方針を語りました。その中で仲田社長は、「大阪王将」ブランド家庭用冷凍食品を主軸とした食品事業について、「冷凍餃子カテゴリーにおいて高いシェアを維持して2年連続首位(インテージSCI〔15-79歳〕2024年3月~2025年2月:焼き餃子、水餃子市場購買金額シェア36.2%)となりました。通期の羽根つき餃子シリーズ全体の売上は約183億円で、10年間で678%伸長。羽根つき餃子単品では約136億円です」と好調ぶりを披露。昨年9月に実施した価格改定で収益も改善したとしました。

また、長期でめざす目標として「中華カテゴリー市場ナンバーワンになりたい」と掲げました。前年度の中華カテゴリー市場における同社シェアは24.8%で第2位(インテージSCI同期間データ)。餃子に加えて焼売その他商品強化に取り組む他、今4月からは、火事による生産休止から完全復旧した関東第一工場で、新ジャンルの中華ワンプレート商品の生産を開始しています。また、2026年12月に竣工予定の新工場、九州工場(宮崎県都城市)では、羽根つき餃子、羽根つきスタミナ肉餃子、ぷろもち水餃子を主体に生産し、フェリーによる大阪、神戸への輸送により物流問題解決を図る方針を示しました。

2025年2月期の通期生産量は、3万7867トンで前期比99.7%と関東第一工場休止の影響が大きかったですが、今期は同工場の復旧によって105.6%の4万トンを計画しています。

海外事業については、外食事業で前期末現在、東南アジア7拠点33店舗を展開(台湾17店舗、中国6店舗、シンガポール5店舗、タイ3店舗、韓国1店舗、インドネシア1店舗)。台湾では、冷凍餃子の販売も拡大し、約1200店を展開する前聯福利中心(Pxmart)、約6000店のセブンイレブンで人気商品となり、今後もバリエーションを拡大する予定です。

今期は、前期北米に設立した三菱食品との合弁会社が、秋にロサンゼルスに「OSAKA OHSHO GYOZA」店舗を出店予定です。「現地で開催されたジャパンフェスティバルでは、5000食を用意しましたが、会期中に品切れを起こすほど好評。タルタルソースやステーキソースをトッピングしたGYOZAメニューが好評で、成功の鍵になると思います」(仲田社長)とのこと。2025年夏からは、プラントベース餃子の北米輸出も予定していて、北米における外食と食品事業による「両輪経営」の着手となります。

 

 

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