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2024家庭用冷凍食品新商品ベストテン~”驚き” の開発品が続々と登場した年

2024年も本日が最後。大晦日恒例、「エフエフプレス」が選ぶ今年発売された新商品のベストテンです。
ランキングの指標は、とても売れた!ということではなく、冷凍食品を取材して43年の山本純子が、新商品の中から、これは驚いた、感心した、おいしかった~と感じた商品から選び、勝手に順位を付ける、というものです。

ではさっそく、掟破りの第1位から!!

第1位 井村屋 井村屋謹製 たい焼き

これは本当にびっくりした逸品。さすが「あずき」の井村屋です。たい焼きに最も向いているあんこは?どんな形がかっこいいか?薄皮がパリッとしたおいしさはどう表現するか?と考えに考え抜いての開発、新発売です。

当初、いろいろな方々にお勧めしても、「売ってないよ~」という返事ばかりだったのですが、井村屋としては大ヒット商品となって、続々取り扱い店舗が増えているとか。

食べた方々から、「(某チェーンより)断然おいしい!」と、我が意を得たりの嬉しい感想を頂きました。ぜひ、レンジ+オーブントースターで調理して、焼きたて感を蘇らせてください。

1尾あたりの価格は200円を軽く下回っていますので、いまどきうれしいリーズナブルなおやつなのです!

第2位 おべんとPON とんかつ

斬新なコンセプトで話題の『おべんとPON』。やはり2024年の1位かな~と迷いましたが、たい焼きのおいしさが勝りました。

味の素冷凍食品では、トレイなしのパッケージにかねてより取り組んでいて、一部店舗でいろいろ実験もしていました。その完成形が『おべんとPON』シリーズ。

ショーケースの中でのインパクトも考えたスタンド型の陳列箱入りです。これも斬新ですね。

冷凍食品はコスパ、タイパに優れていると評価されますが、それに加えて「スペパ」(スペースパフォーマンス)まで。

『おべんとPON』は、どんなにパンパンになっている冷凍庫にもシュッと入ります。そして、店頭までの配送効率もアップ。

5品一気に発売して、やはり三元豚の「とんかつ」が秀逸で一番人気ですが、意外に薄緑色の「とり天」が受けていると聞いて、驚きました。やはりお弁当は「彩り」重視ですね。

第3位 ニチレイフーズ 本当に旨い担々麺
年間20億食超を生産する冷凍めん業界各社も、この『デュアル調理』にはビックリしたのではないでしょうか?

1つの商品で汁ありも汁なしもできる新商品です。

秋冬は汁あり麺を提案して、春夏は汁なし麺を強化する、というこれまでの「常識」を覆しました。

目からウロコの新商品。これは「汁なし」で食べるとかなりパンチの効いた味わいです。

第4位 キンレイ お水がいらない天下一品

今年5月に新発売するや、『お水がいらない』シリーズの人気商品「ラーメン横綱」や「横浜家系ラーメン」に迫るほどの大人気と聞いています。
「こってり一筋」
そのお店の味わいを再現できているキンレイの実力は凄い!と改めて感心した次第。

さて、もっと上位じゃないの~と天一ファンは思うでしょうが、量販店向けには新商品ですが、コンビニ向けの容器入り商品では、すでに発売していたので、この順位でご容赦願います。

第5位 ニッスイ まんぞくプレート ふっくらごはんとカツカレー
ワンプレートの逸品、ニッスイ『まんぞくプレート』シリーズは、今年も絶好調。春新商品の「ふっくらごはんとカツカレー」は、家庭で食べようとすると意外に手間暇のかかるカツカレーが、レンジ1回で出来上がるという驚きのワンプレート。

実はカツカレーメニュー、米久の商品で前年すでに発売されていて、これは良い、と注目していたのですが、『まんぞくプレート』は、なんといっても白い釜炊きごはんのおいしさが絶品。

『まんぞくプレート』は春以降、生産が間に合わないほど売れて、6品に拡大していた品揃えを3品に絞り込まざるを得ないほどでした。今年、生産を2工場生産体制にしたほか、秋にはトップシールパッケージからピロー包装に変更。これは生産効率をアップするためとか。2025年に休売アイテム復活で、またまた注目を浴びて欲しいシリーズです。

第6位 ニチレイフーズ Wキムチ炒飯

炒飯市場へ新風を吹かせたいとさまざまなアイテムを開発してきたニチレイフーズが、福岡の新工場稼働により、満を持して開発、提案した新・炒飯です。

炒めキムチと追いキムチのWキムチ使いにより、ご飯にしっかりと感じる旨みと、シャキシャキ食感のキムチの旨みを「W」で味わえる、炒飯です。

家庭でつくるキムチ炒飯とは比べようのないおいしさ。これが、冷凍食品の素晴らしいポイントですね。キムチ味というと辛~く仕上げがちですが、程よくピリッとマイルでである点も良いです。

第7位 日本ハム冷凍食品 もちもちしたチーズパン

これは初めて食べたとき、「うま~い」と感動した新商品。もちもち、ほかほかで幸せ感じます。

冷凍パンがいずれ来る!と言い続けて幾星霜、ついにこれは、冷凍パンをメジャーにしてくれる~~!と勢い込んだ商品です。2024年春夏の新商品№1と感じていた商品です。

第8位 マルハニチロ 新中華街 赤坂璃宮の五目シュウマイ


マルハニチロ焼売の復活が待ち望まれていた中、リバイバル品に加えて、「赤坂璃宮」ブランドでハイクオリティな焼売がデビュー。

春に地域限定発売した、「餃子」は秋に全国発売。本格中華の餃子・焼売2品が揃いました。マルハニチロは麺・焼そば・炒飯も含めて「中華」に強みを示しています。ますます市場拡大に貢献することが期待できます。

第9位 日清製粉ウェルナ 青の洞窟ドルチェ 至福のティラミス


スーパーで販売する冷凍洋風デザートは人気が出ない、というのが定説でしたが、『青の洞窟』ブランドで、本格ドルチェとして果敢に挑戦したところがグッときました。

冷凍ケーキは業務用市場ではバリューが高いカテゴリーです。しかし、なぜか、家庭用では厳しい。
そのバリアを『青の洞窟』ブランドで打ち破る!という意気込みが感じられました。

第10位 ファミリーマート ファミマル ビャンビャン麺

迷いましたが、ファミマルの新商品が10位。日清食品冷凍との共同開発商品です。

日清食品冷凍がビャンビャン麺を発売したときは衝撃でした。ヒットを期待しましたが、店頭露出が低いままで、がっかりだったのです。それが、全国のファミマに!!

すっぱ辛いビャンビャン麺。この幅広麺の食感は、やみつき感あり。食べてしばらくしたら、また食べたくなります。超オススメ。

さて、選外。

ランキングから外れますが、「驚き」の3品をご紹介します。

イートアンドフーズ 大阪王将 羽根つき円盤餃子
油も水もいらない、並べる手間もなし!という便利さマックス!やってくれました。

かねます食品 袋のまま 山芋焼
お好み焼も山芋焼も全部のせで手間いらず!! 「そんなん開発してるんですよ~」と聞いたときには、うそ~と思いましたが、実際にできた商品は完璧。レンジでチンして袋を開けたら、かつお節が躍ります。すごい!、

日清食品冷凍 冷凍完全メシ ぶたいか玉お好み焼
冷凍完全メシは、ネット販売の商品も含めて注目していましたが、この2024年春新商品は、ふつうにおいしいお好み焼でした。ビックリです。33種類の栄養素をバランス良く、というコンセプトを貫くと、なんとなく味わいに違和感を感じたものでしたが、これは普通においしい。
完全メシについて、いろいろご意見があるのは承知していますが、忙しい、時間がない、という時の1食としてアリ、だと思うのです。

番外の3品をピックアップしてみたら、いずれも大阪系企業。やはりおもろいこと、してくれます。
冷凍食品業界の中のポップな三大メーカーだと常々思っていました。
来年も、あっと驚く商品を期待しています。

ということで、皆さま、良いお年をお迎えくださいませ。

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オランダ農業振興会
株式会社 明治
日清フーズ
マルハニチロ
ライフフーズ株式会社
株式会社ノースイ
株式会社ファンデリー

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