勝美ジャパン、病院・介護施設向けに冷凍弁当「勝美ご膳」の朝食メニュー15種新発売
オムレツや卵焼き、焼き魚などがあって、野菜をおいしく仕立てた副菜も2種類セットされた朝食用メニュー各種。全部で15種類あります。
i10月1日から全国販売を開始した、勝美ジャパン(東京都中央区日本橋蛎殻町、山崎裕康社長)の冷凍弁当「勝美ご膳」朝食メニューです。
1食のエネルギーは100kcal以上、たんぱく質6g以上、塩分2g以下(15種類の平均値)です。全て管理栄養士がメニューを監修しています。やわらかさなど、ご高齢の方の食べやすさにも配慮して、和食メニューを中心にラインナップが揃っています。
プラスチック容器に盛り付け済みで急速凍結しているので、少量なら電子レンジ、大量調理ならスチーマーやスチームコンベクションで加熱するだけでOK。ごはんとお味噌汁を添えてスピーディに、満足感を感じてもらえる朝ごはんが提供できます。トップシールつきの包装なので衛生的に配食できることも利点です。
メディカル給食向けの蒸し冷凍野菜・スチベジで実績のある勝美ジャパンは、今年4月、新事業として、メディカル給食用の冷凍弁当「勝美御膳」シリーズを発売しました。
4月に発売したものは、昼食向け・夕食向けを想定したメニュー(写真㊤は、主菜:デミグラスハンバーグ・副菜:ジャーマンポテト・コールスローサラダ、現在35種を品揃え)です。販売するうちにユーザーから「むしろ朝食用が欲しい」という要望が多く挙がったことから、急きょ朝食用メニューの開発にも着手して、このたび新発売に至りました。
確かにメディカル給食の現場では、1日に朝・昼・夕食の3食。朝食の調理は朝4時~5時からの準備が必要で、夕食の提供と後片付けが終了するのは午後の8時くらいになってしまいます。この人手不足の折に、調理要員が十分に配置できないという悩みがますます深刻。特に朝食の人員確保に悩む施設が多いとのこと。
冷凍弁当「勝美ご膳」朝食メニューは、そんな悩みを一気に解決します。しかも利用する方を飽きさせない豊富なメニュー15種一気に揃えました。
朝ごはんを「勝美ご膳」にすれば、少人数で短時間での配食が可能になって、調理人員が昼食~夕食に無理なく配置できる。人手不足の病院や老健施設の給食現場にとって、大助かりの新商品です。
★勝美ジャパンと惣菜の㈱きぬがわやがタッグを組んで
勝美ジャパンの山崎裕康社長㊧と、「勝美ご膳」各種を受託生産する㈱きぬがわや(茨城県常総市豊岡町)の石塚昇社長㊨です。「勝美ご膳」朝食メニューの発売にあたって、きぬがわや本社工場のメディア見学会を開催しました。
きぬがわやは、石塚社長が1978年に創業した惣菜メーカー。スーパー惣菜売場で人気のポテトサラダをはじめ、惣菜各種を製造する実績あるメーカーで、1日当たり15トン(約7万パック)の製造能力を有しています。山崎社長とは30年を超える交流があり、「勝美ご膳」製造の提案を受けて、強いタッグを組んでの取組みがスタートしています。
石塚社長は、「おいしいをテーマに46年間一筋に惣菜の製造、特にこだわりのあるポテトサラダはじめ惣菜をフレッシュで提供してきましたが、近い将来、諸々の変化に対応できるのかと自問自答もしてきました。メディカル給食事業のお役に立ちたいと気持ちを強くしていたところ、山崎社長から受託生産のお話を頂きました。おいしくて食べやすい料理を今後も多数提案していきます。会社に集う人たちの将来を見据えた転換です。近い将来には、製品の構成比を大幅に変更して、「勝美ご膳」商品を大きく増やしていき、勝美ジャパンと共に圧倒的な存在感のある企業にしたいと思っています」と意気込みを語りました。
山崎社長からは、「勝美ご膳」事業の役割分断として、「原料調達は勝美ジャパン、製造はきぬがわや、メニュー開発は月居氏(㈱メディカルフードプランニングの月居(つきおり)健一社長)」との発表がありました。
きぬがわや曽我部博人営業本部長(㊨白衣の方、㊧にメニュー開発担当の月居氏)からは、冷凍弁当製造の設備投資によって「1日あたり生産能力は6000~1万パックになり、新基軸への調整をしてまいります。徹底してこだわり、体に良いものを届け、食される方に「おいしかった」と言っていただけることで多くの方の豊かな健康生活に貢献したい」と説明がありました。
勝美ジャパンの荒川悟取締役営業部長からは、「勝美ご膳」新商品の概要説明があり、4月発売以降の反響については、「野菜がおいしいなど、喜びの声をいただいています。根菜もやわらかいのが特長で、カットの大きさにも食べやすさという配慮をしています。色合いから見た目も良く、残食が少なくなります。朝食メニューにもこの特長を活かしていきます。施設の喜びと共に、私たちも販売を拡大していきたい」と語りました。
既に月間3万~5万食の販売で推移しているとのこと。小規模施設での土日の利用など、現場の事情によって、さまざまに活用されているようです。
「勝美ご膳」の盛り付け~凍結ラインを見学しました。ていねいな手作業での盛り付けで、製造ラインは15~20名体制で稼働しています。
凍結設備は、地元茨城の宮本冷機。
「勝美ご膳」は、1ライン1日、1万パックの製造を目指していきます。