ワンプレートやアジアングルメが人気、1100品の冷凍食品売場「イオンスタイル竹の塚」

イオンリテールが6月26日にオープンした新店、イオンスタイル竹の塚（東京都足立区竹の塚5－17－10）は、1000品を超える品揃えの冷凍食品売場と聞いて、売場を見てきました。
食品売場のほぼ中央、レジを背に奥の通路まで、広い2つの通路に挟まれた売場は中央の平ケースも左右のリーチインケースもすべて、冷凍食品とアイスで埋め尽くされたFROZEN売場です。

オープンの賑わいから数週間過ぎた時期の取材でしたが、「絶好調です」と取材に応じてくれた、イオンリテールの青木郁雄デイリー商品部長。「食品売場850坪の中で65坪が冷凍食品・アイスクリーム売場ですが、もっと広く、食品の4分の１がフローズンになっても良いのではないかと思っています」と近未来の構想も語ってくださいました。

イオンスタイル竹の塚は、ヤマダデンキの新築・新店、Tecc LIFE SELECT 足立竹の塚店の1階への出店です。2023年3月に閉店したイトーヨーカドー竹の塚店の跡地です。

家電だけでなく、家具・インテリア、生活雑貨、おもちゃなど、くらしにかかわる幅広い品揃えをコンセプトとするヤマダデンキの新コンセプト店が2階・3階。つまり、イオンスタイル竹の塚店も合わせて、くらしに必要なものがすべて手に入る、ワンストップショッピングスポットが誕生して、大注目を集めているのです。

オープンに向けての地域住民の方々との座談会では「惣菜と冷凍食品をぜひ充実してほしい、という声が多く上がりました」と平野良一店長。その声に応えた冷凍食品売場です。そして、デパ地下のような対面販売の惣菜売場も大好評とのこと。

FROZENの品揃えは1100品目で、その内訳はアイス約400品を除いて、冷凍野菜140品、スナック320品（うち麺類75品、パスタ60品）、惣菜220品、お弁当60品の計740品。アイスの中には、一部デザートカテゴリーも含まれています。

「好調ジャンルはワンプレート」と梅本穣バイヤー（南関東カンパニー食品部デイリーフーズGフローズン担当）。一番人気は？という質問に、手にした商品は「ベストプライス　チーズカレーとハンバーグ」（本体価格298円）。圧倒的なコストパフォーマンスで一番人気も納得ですが、ネット上の実食レビューを見ると、カレーなのにカロリー控えめで、食塩相当量も2gと低い点も支持されていました。

イオンリテールでは、既存プライベートブランド（PB）のワンプレートカテゴリー商品のリニューアルも進めながら、価格帯で三段階（本体価格498円、379円、298円）の品揃えを進めてきました。ベストプライスブランドでは、ライトな298円ラインと、ボリューミーな「ガッツリ飯×ガッツリ飯」シリーズの両極ラインナップ。

トップバリュブランドでは、ベーシックなラインナップを揃え、パッケージデザインも刷新しています。

阪急デリカの新商品「ワンプレートデリ」、ニッスイの「まんぞくプレート」各種も揃っています。これは、何を買おうかと選ぶのが楽しい売場です。

地域住民のニーズを捉えた、中華系、韓国系メニューの品揃えも充実していて、よく売れているそうです。

「大袋商品の動きが良いです」（梅本バイヤー）とのこと。特に餃子は、＠FROZEN店舗で人気のご当地餃子も取り入れて充実。

さらに、地元足立区で長年住民に親しまれている「丸上　幻のジャンボ餃子」、「丸上　生ぎょうざ」を並べ、これも人気商品です。

冷凍野菜は扉5枚・140品。

バラエティ豊かでミックス品も揃ったオーガニック冷凍野菜をはじめ、売れ筋の500ｇパック、珍しいパクチー、キャベツ、ぶなしめじなどなど。

また、フルーツも＠FROZENで人気のアサイーを含めて多品種。冷凍野菜は近年、ネットスーパーでの購入が増えているそうです。

たこ焼き＆お好み焼きカテゴリー、おやつカテゴリー、

幼児用、ヘルス＆ウェルネスカテゴリーといったコーナー化ができるのも広い売場だからこそ。

アイスやフローズンデザートもやはり、＠FROZEN店舗での人気アイテムからピックアップされたものを多くみかけました。＠FROZENの要素をギュッとして入れた、楽しい売場でした。

さて、肉・魚系の冷凍素材は、精肉・鮮魚売場にあります。しかしそれらもFROZEN売場でまとめる方が買いやすいかもしれません。私自身、スーパーに買い物に行った際は、最後の最後に冷凍食品を購入しますので、プラス・冷凍エビを買いたい場合は、通路を逆戻りしたりして面倒です。
この暑い時期。アイスクリームを購入する時は、最後に買ってドライアイスで持ち帰るという方が多いと聞きますが、冷凍食品も同じで、解凍しないように持ち帰ることが、おいしく食べる第一歩、という認識を広めたいですね。